僕がUSCPA(米国公認会計士)を開始して完全合格するまでの話を、USCPA受験体験としてご紹介します。
Contents
前提条件
<使用教材>
- アビタス教材一式(電子テキスト含む)
- TAC 2017年Simulation対策・総まとめ講義(FAR、REG)
<学習環境>
- 無職のアジアを旅するプー太郎のため、常に勉強出来る環境
<学習記録>
- 学習時間はTogglというWeb/iphoneアプリを使って管理
- 集中している勉強している時間のみカウント
<ブログ主のスペック>
- 英語力:TOEIC870点(留学前)、IELTS overall 6.5 (留学後)
- 会計:簿記2級の未取得だが、TACの教材を使い一通り学習済み
<その他>
- 応用情報技術者試験を合格済みのためIT全般の知識あり
- 立命館大学では成績上位(10%~15%) 、大学院は成績トップ
- 長期間勉強が必要となる資格は初めて
- 性格は飽きっぽいが、気分が乗れば短期的に集中できる
<受験を決断した背景>
以下の自己紹介の記事に記載しているので、気になる方はご一読ください!

2017年1月
フィリピン留学(IELTS対策)
当時、シンガポールで海外就職を失敗した僕は、日本帰国時にアビタスに行き、USCPAの学習をすることを決意、また、さらなる英語力向上を目指し、フィリピン留学を3ヶ月延長することとした。
また、海外での英語力証明のため、英語力の底上げをすべく、IELTSの学習を開始した。
日本では、あまりIELTSをご存じない方が多いと思うが、海外で英語力を客観的に証明するものとして、IELTSは非常に有効な資格である。
日系企業で働く場合は、TOEICでも問題はないが、将来的に国外の外資系で働くことも視野に入れている場合、IELTSの受験もしておくのもおすすめである。
NIES学歴評価審査
IELTS受験後にスムーズにUSCPAの学習・受験に入れるように学歴審査を並行することにした。
僕の場合、NIES学歴評価審査は、郵送から約2ヶ月弱の期間でEvaluationが終了した。
※タイミングによって異なりますが、約2-3ヶ月かかるので注意

僕の場合、理系大学院修了であったため、会計単位はゼロ、ビジネス系は13単位認められた。ビジネス系の13単位は全て学部での単位であったため、理系で大学を出ている方は、同程度の単位が認められる可能性があります。
2017年3月
IELTS受験
2017年3月末に受験したIELTSの結果がぎりぎりOverall 6.5(6.0に近い)と判明。留学開始時のTOEICが870点であったことから、IELTS7.0を目標としていたが、全くIELTS7.0に擦りもしないことを悟る。自分の英語力の限界を垣間見た瞬間である。
2017年4月
タイ(バンコク)へ渡る
4月中旬、ITELTSの目標点に到達できなかったという失意の中、タイ(バンコク)を旅をする。
4月というと、タイでは旧正月「ソンクラーン」にあたり、年間で最大規模のお祭り(通称:水かけ祭り)が開催される。
最も観光客で賑わうタイで、心の傷を癒やすことにした。
フィリピン留学(約7ヶ月)では、ずっと朝から晩まで英語の学習を続けており、このときは心身ともに疲れ切っていた。
USCPAの学習をしなければと、頭では理解できているが、中々勉強を開始する気にはなれなかった。 そんな中、偶然、ソンクラーン(水かけ祭り)に参加した。
大の大人が皆楽しそうに、水鉄砲で掛け合ってはしゃいでおり、高揚としたバンコクの雰囲気に触発され、なんだかUSCPAの勉強とかどうでも良くなってきた。
30歳を間近としたおじさんが、片手に水鉄砲を持ち、子供のように水鉄砲で遊んでしまった。
タイのソンクラーンは、海外からも人気があり、年間を通して、ソンクラーンの時期は非常にタイ国内の雰囲気はお祭りモードになります。是非、タイに渡航される際は、この時期を敢えて狙って行かれることをおすすめします。
但し、町の中を歩くだけで服が濡れるので注意!

Abitus「英文会計入門」を学習開始
ソンクラーンに参加した後、我に返り、USCPAの学習を開始することにした。
英文会計入門の勉強を開始し、サクサク勉強が進み、3日くらいでテキスト一冊+単位取得が完了し、USCPAって結構簡単なんじゃないかと勘違いをする。
英文会計入門でちょっとわからないところが多かった場合は、少し遠回りでも、簿記2級を先に勉強してみるのもおすすめです。
タイに短期滞在することにした
タイならば物価も安く、季候も良く、実家よりも勉強に集中できそうだと感じた。
4月下旬、ラオスに行き、観光ビザを取得し、タイ(バンコク)でUSCPAの学習することを決意した。※実家にまだ帰りたくなかったため、現実逃避を兼ねる

2017年5月
最後の息抜き
意気揚々とラオスで観光ビザを取得した僕は、5月上旬、バンコクに入国し、気晴らしにアニメ(英語版ブリーチ)を見始めてしまう。フィリピン留学からずっと休まず勉強してきたため、少しだけ息抜きがしたい、英語が聞きたいという理由で現実逃避をする。

全話視聴完了し、今度こそ、我に返り、USCPAの学習を開始することにした。
受験スケジュール作成
5月中旬になり、2017 年内に全科目合格をすべく、ざっくりとスケジュールを作成。2017年で受験可能な3Q、4QのTesting Windowで2科目ずつ受験することにした。
Testing Window | 受験可能日 | 発表日 | 受験予定科目 |
---|---|---|---|
2017年 3Q | 7/1~9/10 | 9/19 | AUD、BEC |
2017年 4Q | 10/1~12/10 | 12/19 | FAR、REG |
科目の順番は、以下のような順番で勉強することにしました。
FAR※単位取得まで ⇒ AUD or BEC ⇒ FAR ⇒ REG
尚、学習科目の順番の選定理由については、別記事に記載しました。

FARを本格的に勉強を開始
FAR1~3は比較的内容がわかりやすく、スムーズに学習が進んだ。
全科目に共通することだが、講義を1.5倍速で視聴したら、すぐに該当するMCを解くようにした。MC2週目はできる限り1週間以内にもう一度行うように気をつけて進めた。
MC2週目でも間違えた問題は、該当するテキストの章のページに書き込みをしておき、後でテキストを復習するときに併せて確認できるようにしておきました。
尚、MCの演習は、学習履歴を残すため、WEBプラクティスだけを使い、紙の問題は使いませんでした。
USCPA学習のポイント
USCPAの学習されている方からすると当然の話ですが、「講義だけ視聴してどんどん先に進むというのは、絶対してはいけない」です。結果的に記憶の定着しませんし、何度も講義視聴することになったり、無駄に時間がかかることになります。
また、MCの学習の始めたばかりのときは、難しくてわからないことが多々あるが、MC1週目では無駄に時間を使って考えないようにしましょう。解説講義を聴いて、内容が理解できれば良しという心構えでいるのが一番です。
2017年5月の学習時間
- 学習時間:91時間31分
- 英語学習時間:100時間超
学習時間を振り返ってみると、2017年5月のUSCPAの勉強時間は100時間以下と専業とは思えない学習時間でした。
ご存じの通り、英語の勉強に時間を費やしました(笑)
2017年6月
FARを一通り学習完了
FAR4の学習を開始し、内容が難しく、先に中々進まない。キャシュフロー・税効果会計・連結決算といったところの内容が、中々頭に残らない。
難しすぎるだろFAR4の範囲・・・
FAR4のところは、アビタスの教材にはさらっと書いているが、TBSでは頻出の難関論点が目白押しである。
「FAR攻略の鍵は、20%の配点を占める公会計で時間を節約すること」とアビダスでは言われているが、FAR4と公会計のキャシュフローが内容が混ざり、混乱状態。
FAR5は、公会計はこういうモノだと割り切って学習を進め、内容をしっかり覚えきれないものの、一通り学習が完了(講義視聴+MC2回転)した。
単位取得 ⇒ CSUEB 成績証明書発行依頼
2017年6月末に出願に必要な会計6科目(16単位)を取得が終わり、CSUEB 成績証明書発行依頼に入った。この手続きは、アビタス経由で取得した単位の成績証明書を出願する州に送付する手続きである。
2017年6月の学習時間
- 学習時間:177時間40分
一日平均6時間ペースで勉強とややスローペースで学習。ビザ延長手続きやタイ国内を観光するなど、息抜きを少ししつつ勉強のペースを上げ始めた時期である。

2017年7月
BECを学習開始
簿記2級レベルの知識を事前にインプット済みであったため管理会計はすんなり理解でき、また、IT系については既知の内容が多かったため、3週間ほど(6/25~7/10)で一通り学習(講義視聴+MC2回転)が完了した。
「BECは日本人が最も苦手とする科目の一つ」ということもあり、大変な科目かと思っていたが、内容が非常におもしろく、学習しているときはそこまで難しそうな科目には感じなかった。
AUDの学習開始
7月11日よりAUDの学習を開始。テキストが薄く、計算問題も少ないため、一番簡単に感じた科目でした。
勉強の進め方は、FARと全く同じです。
アビタスの電子テキスト不具合
AUDの学習を開始して、すぐに大きな問題が発生した・・・
AUDのテキストがないのである。
当時、FARとBECのテキスト一式を持ち運びながら、旅をしていたため、AUDのテキストがないのである。
そこで、勉強のためだからとかねてから欲しかったタブレット端末、タイ版 iPad miniを購入する。
アビタス提供の電子テキストとパソコンを駆使して、勉強を即座に再開。
電子テキストも中々ありだなと思いながら、学習を進めたところ、 謎の部具合が頻発した。電子テキストへの書き込みが多くなってくると、同期時間が長くなり、一定量を超えるとエラーを起こすようである(泣)
電子テキストの不具合対応で、少なくとも5,6時間は無駄に電子テキストへの線の引き直しなど無駄な調整をしてしまった。皆さん!アビタスの電子テキストを使おうと思う人はご注意ください。

出願手続き(出願手数料&日本会場手数料の支払い)
7月26日に4科目分の受験費用の振り込みを行った。意外と手続きがスムーズに進んでおり、予想より早く受験できそうな気配が濃厚になってきた。
日本会場で受験する場合、オンライン出願の手数料と日本会場手数料の支払いが必要になります。
USCPAを受験する方はご存じのメチャクチャ高い受験料($2,375)です。
- 2018年1月14日現在:1米ドル=110.987791円
- $2,375=263,596円


2017年7月の学習時間
- 学習時間:201時間18分
帰国のための移動などを除くと、ほぼ毎日一日平均8時間弱のペースで勉強。
僕の集中力がしっかりと持続するラインが大体8時間くらい。8時間を過ぎたあたりから、明らかに頭の回転が遅くなり、著しく学習効率が低下してしまうようです。
当たり前の話ですが、1時間に5-10分ほど意識的に休憩を取りながら、集中力を切らさないように工夫するのが大事ですね。僕は休憩取るのが苦手で、勉強を始めた当初は明らかに疲れを感じてから休憩を取ってしまうことが多かったです。
働いている方からすると笑われてしまうけど、毎日集中して8時間勉強するのは、結構大変です。
受験編へ
8月3日、NTS(受験票)を受領。7月26日に申し込みをして、わずか1週間ほどで受験票が来てしまった・・・
「マジかよ!どれだけ新試験制度になって、受験する人減っているんだよ!」と思いつつ、急ピッチでUSCPA受験しなければと、完全にUSCPA学習モードになりました。
続きはAUD受験編へ
