今回は、Auditing and Attestation(AUD)についての受験体験です。
本記事は、前回の受験準備編からの続きとなります。
Contents
受験直前期
日本へ帰国
タイ(バンコク)での観光ビザが切れたため、8月1日より日本に帰国。
入国時、大量のIETLS関連の本とUSCPA教材(FAR・BEC)をカバンとリュックに詰め込んでいる不審者として検問を受ける。
久しぶりに日本語をしゃべることとなった。
税関の係員に何故かUSCPAとIELTSの資格について説明し、USCPAとIELTSの重要性を理解していただき、無事に税関を通過した。
NTS受領
日本に帰国し、8月3日、NTS(受験票)を受領。7月26日に申し込みをして、わずか1週間ほどで受験票が来てしまった・・・
「マジかよ!新試験制度になって、どれだけ受験する人減っているんだよ!」と思いつつ、急ピッチでUSCPA受験しなければと、完全にUSCPA学習モードになりました。
2017年3QのTesting Windowで2科目受験するために、進捗度合いから鑑みて、当初の予定通り、受験科目をAUD、BECを受験することにした。
また、日本人が最も苦戦すると言われているAUDとBECを早い内から合格しておきたかったからでもある。
尚、受験科目の順番の選定理由は、過去記事をご一読ください。

電子テキストとさよなら
日本に帰国し、これまでipadを使い、アビタスの電子テキストで学習していた僕は、ipadとの勉強生活とお別れして、紙のテキストブックのビニールを開封した。
え!紙のテキストブックの電子テキストのどっちがいいかって!
紙のテキストブック最高!!!
紙のテキストブックを頬ずりしながら、電子テキストのコメントや引いていたマーカーを全て紙の辞書に移し、急ピッチで勉強を再開した。
※外で勉強する際はipadを使って勉強するのもおすすめですが、僕には結局紙のテキストで勉強するのが向いてました。
8月1日に入り、自分を限界まで追い込み、MC1回転(3週目)、TBS1週目が終わった段階になり、模擬試験を8月6日に受験した。
【AUD】模擬試験
模擬試験を受験する際に、データベース(DB)へのアクセス権の申請が必要なことが判明し、絶句した(泣)
FAR/AUDは、NTSを入手した受験生のみ本試験と類似のDBを使用することが出来るのだが、当然、NTSが来たばかりで、申請していないので、Research問題は捨てて模擬試験を受験することになった。
模擬試験の結果は75点でギリギリ合格の点数であった。アビタス社曰く、模擬試験は本番より難しめに作っていますとのことであった。
※本試験を受けた感想からすると、やや本番より簡単だと思います

模擬試験だが、採点が非常にめんどくさい。テスト結果がすぐにわからず、「模擬試験実施後、スコアリリースまで10日程いただいております」との表示を見て非常にがっかりした。
ほぼ選択問題なのだが、「なぜ自動採点できるようにシステムでしていないのか」全く謎のシステム仕様である。
しょうがないので、解答を印刷して一つ一つ問題をチェックして集計し、自己採点をした。
参考までに模擬試験 v10を受験したサマリーが2017年9月になってからわかったため、後に比較してみると以下のようでした。
- 僕の点数:75点
- 受験者の平均点:58.02点
- 合格者の平均点:68.10点
初受験に向けて最後の追い込み
8月6日に模擬試験を受験後、MC約1回転、TBS2週目、AICPAリリース問題3年分を消化し、8月15日にプロメトリックセンター(大阪)で受験した。
受験票(NTS)が届いて、試験日まで約2週間と期間が短く、本当に勉強量が足りているのかと疑心暗鬼になりながら、必死で勉強した時期でした。
【AUD】総まとめ
【AUD】特徴
AUDの概要・特徴については、以下に別記事としてまとめました。学習する上で注意しておきたい点などもまとめておりますのでご確認ください。別記事で取り上げている特徴の見出しだけを以下に記載しておきます。
- “AreaⅠ:倫理、専門家の責任、一般原則”がMCに頻出
- 得意・不得意が大きく分かれる科目
- 基本の理解が重要
- レポートの基本形の理解が重要
- 試験では時間に最も余裕がある科目
- FARと最も関連性の高い科目

【AUD】学習方法
学習方法は基本的に全科目ほぼ共通です。
- アビタス社の講義動画を1.5倍速で視聴 (電子テキストに書込)
- チャプター毎にMCを演習
- MCの2週目は間隔が極力1週間以内となるように復習
- MC2週完了した時点でTBS開始
- テスト本番までにMCを平均4回転、TBS2回転を目安に演習
- 試験本番10日前に模擬試験(テスト直前に復習1回)
- 模擬試験後、AICPAリリース問題はMC/TBS 3年分を2回演習
- リサーチ問題の操作確認、10問程度演習
【AUD】学習量・学習時間
AUDは、MCの問題数も一番少なく、テキストも非常にコンパクトなので、僕にとっては一番簡単で勉強しやすく感じた科目でした。
応用情報技術者試験で勉強した午後試験の「システム監査」と内容が似ている点も僕には合っていたのかもしれません。
テキストが一番薄いので、他の科目と比較すると、時間をテキストの読み込みに時間を使いました。
学習量 | 学習時間(h) | |
---|---|---|
講義 | 動画29h | 21 |
テキスト復習 | – | 25 |
MC | 2310問(4.5回転) | 109 |
TBS | 164問(2.0回転) | 60 |
模擬試験 | 4h | 18 |
AICPAリリース問題 | 3年分 | 11 |
テキスト改定 | – | 1 |
合計 | – | 246 |
学習時間は合計で246時間でした。別記事で学習時間を222時間と試算していますが、大体、必要となる学習時間はしっかりと学習して受験できたと思います。
AICPAリリース問題の演習量がやや少なかったかなと本番直前は感じましたので、もう少し直前期に時間を割り当てられたらよかったです。
以下、Togglで記録した生データを投稿しておきます。


【AUD】試験の感想
試験の感想としては、MCは想定通りのレベルであったが、TBSがめちゃくちゃ難しかった。TBSは全くわからないと言うわけではないが、アビタス社の模擬試験の問題よりはやや難しく、想定していたより上の難易度でした。
試験受験直後は、初受験であったこともあり、受かった手応えはあまりありませんでした。
TBS問題
TBS問題は想像していたより難しかったですが、TBSで数問ほどアビタス社の模擬試験と類似問題が出たため、非常にラッキーでした。アビタスの教材に感謝!
TBSの中には、「この問題は明らかにFARの範囲でしょ」という問題があり、ここで大きく失点をしてしまいました。試験中は、正直かなり動揺しました。
DRS(Document Review Simulation)問題
DRS問題も出たが、典型的な監査報告書の文言を選択するような問題は出ず、様々なドキュメントから、内容・状況判断して解答させる問題が出ました。
参考資料が非常に多く、資料を行き来して時間がかかる問題が多かったです。
Research問題
Research問題は1題出題された。 時間も十分にあったため、時間をかけてしっかりと解答した。
時間配分
AUDは時間が余るとのことだったので、MCはフラグをつけたところを念入りに再確認し、TBSは念入りに資料を読み込みながら進めた。結果的に、時間はぎりぎりまで使い切りました。
合格者の中で、1時間以上時間が余ったとかたまに聴きましたが、僕の場合は、急いで解いてもそんなに余る感じはしませんでした。
アビタス社の推奨する時間配分を参考に、時間範囲内でしっかり時間を使っていくようにしました。TBS問題の中で、Reserach問題やDRS問題などの種類によって、必要な時間が異なるので注意が必要です。
- Testlet 1: 約48分(MC36問×80秒)/ 残り時間 3時間12分
- Testlet 2: 約48分(MC36問×80秒)/ 残り時間 2時間24分
- Testlet 3: 約36分(TBS2問×18分)/ 残り時間 1時間52分
- 休憩(15分)
- Testlet 4: 約54分(TBS3問×18分)/ 残り時間 0時間58分
- Testlet 5: 約54分(TBS3問×18分)/ 残り時間 0時間04分
【AUD】試験の結果
Score 84点で合格しました。点数から察するとFARっぽい問題で取りこぼしたものの、他のMCとTBSで大きく失点していなかったのではと思います。
TBSが難しかったため、確実に合っていると言えるものが少なかったと思いますが、合格水準以上には解答できていたようです。
9月19日にスコアリリースまで、8月15日に大阪会場で受験後に約1ヶ月ほど待ちました。2017年は新試験制度(CBT3)が開始になったため、スコアリリースに時間がかかる状況でした。※2018年4月以降も同様なスケジュールのようですね

【AUD】試験攻略のポイント
最後にAUDを攻略する上での重要ポイントについて、再掲しておきます。
- AreaⅠの問題は確実に押さえる!
- テキストを熟読し、基本をしっかり理解!
- 各レポートの相違点はしっかり暗記!
- FARの知識は、AUDのTBS問題に出てくるので注意!(可能であれば、FAR学習してからすぐにAUD学習に移りましょう)
- AICPAリリース問題は必ず解く!MC全般を通して、AICPAリリース問題と類似の問題がかなりの確率で遭遇します。
- 試験本番では時間に余裕があるので、問題文を熟読し、読み違いから逆の選択肢を選ぶなどのイージーミスを極力減らすように注意!
BEC受験編へ
8月15日にAUDを受験後、すぐにBECを2017(Q3) testing Window内(2017年9月10日)で受験すべく、勉強を再開した。
続きはBEC受験編へ
